アメリカのゲノム関連企業では、病気原因遺伝子に関連する特許を取得し、医療、薬品ビジネスにおける競争が加熱した。
1998年には、NIHの研究者クレイグ・ベンターと大手遺伝子解析機器メーカーのパーキン・エルマー社がゲノム・ベンチャーのセレラ・ジェノミック社を設立し、ヒトゲノムの全塩基配列を2001年までに解明すると発表した。
対抗措置として、NIHは当初の目標を2年前倒しして、2003年までに解明すると発表した。
1999年には、アメリカのNIH、DOE(エネルギー省)及びイギリスのウェルカム・トラスト財団が、ヒトゲノムについての研究費の増額を決定し、
2000年春まで全塩基配列の9割以上の領域を解析すると発表した。